「デザイン会社に高いお金を払って、あんなに綺麗なホームページを作ったのに、なぜ問い合わせが一件も来ないんだ?」

もし今、あなたがそう感じているなら、一度深呼吸をしてください。実は、その悩みはあなただけではありません。

私自身、Webデザイナーとして独立した当初、全く同じ落とし穴にハマっていました。「プロが作った美しいサイトなら、お客様は勝手に集まる」と信じ込んでいたのです。

しかし、蓋を開けてみれば閑古鳥。
なぜだと思いますか?

それは、「デザインの美しさ」と「売れる仕組み」は別物だからです。

元旅行代理店員としての経験から言うと、どんなに美しいパンフレット(サイト)があっても、そこへ行く道順(アクセス)がわからなかったり、申込書(フォーム)が複雑すぎたりすれば、お客様は旅行(問い合わせ)を諦めてしまいます。

今回は、私の失敗談も踏まえつつ、プロの視点で「問い合わせが来ないサイトの3つの原因」を、専門用語を使わずに解説します。耳の痛い話もあるかもしれませんが、ここを直せば景色は変わります。


原因1:集客の質が「デジタル名刺」止まりになっていませんか?

まず疑うべきは、「誰があなたのサイトを見ているか」です。

私が自分のサイトのアクセス解析(Googleサーチコンソールなど)を見て愕然としたのが、これでした。
検索されている言葉のほとんどが「私の屋号(社名)」だったのです。

それは「すでにあなたを知っている人」です

社名で検索してくる人は、名刺交換をした人や、既存の取引先です。つまり、あなたのサイトは新規客を集める「集客ツール」ではなく、単なる「デジタル名刺」としてしか機能していません。

新規の問い合わせを増やすには、まだあなたの会社を知らない人が検索する言葉でヒットする必要があります。

  • × 悪い例: 「株式会社〇〇工務店」だけで検索されている
  • 〇 良い例: 「〇〇市 リフォーム おすすめ」「〇〇市 雨漏り修理」で検索されている

💡 プロのアドバイス

まずは現状を知ることから始めましょう。Googleサーチコンソールなどのツールを使えば、「どんな言葉で検索されているか」がすぐにわかります。もし社名ばかりなら、ブログやお知らせで「地域名」や「具体的なサービス名」を含んだ記事を書くことから始めてみてください。

検索窓のイラスト。左側は社名を入力している人(既存客)、右側は「地域名+サービス名」を入力している人(新規客)の対比図

原因2:スマホで見た時、親指が「つりそう」になっていませんか?

次に、デザイナーとして少し厳しいことを言わせてください。
あなたは、ご自分の会社のサイトを「スマホ」で確認したことがありますか?

PCの大きな画面で見て「うん、格好いいデザインだ」と満足しているなら、それは非常に危険です。今や閲覧者の7割以上はスマホです。

「親指の届く範囲」にボタンがない

旅行代理店のカウンターでお客様を案内するとき、申込書が手の届かない場所にあったら書いてもらえませんよね? Webサイトも同じです。

  • 問い合わせボタンが小さすぎる
  • ページの最下部までスクロールしないとボタンが出てこない
  • メニューがわかりにくい

これらは、お客様に「探すストレス」を与えています。特にスマホ操作は片手(親指)が基本です。

📱 デザイナーのチェックポイント

  • スマホを持った時、親指が自然に届く画面下部に「問い合わせボタン」が固定されていますか?
  • ボタンの色は、背景に埋もれず目立っていますか?(緑やオレンジなどがおすすめ)
  • 文字の大きさは、老眼の年代の方でも読みやすいサイズですか?

「デザインが崩れるからボタンを目立たせたくない」というオーナー様もいますが、問い合わせのない綺麗なサイトより、泥臭くても問い合わせが来るサイトの方が、ビジネスとしては正解です。

原因3:入力フォームで「尋問」をしていませんか?

最後は、いざ問い合わせようとしてくれたお客様を、最後の最後で追い返してしまうケースです。
それは「入力フォームの項目が多すぎる」問題です。

不要な項目は「壁」でしかない

お客様は、まだ検討段階で「ちょっと話を聞きたいだけ」かもしれません。それなのに、以下のような項目を必須にしていませんか?

  • フリガナ(漢字変換の手間がかかる)
  • 住所・郵便番号(メールで返信するなら不要)
  • 電話番号(電話営業を警戒される)

これではまるで、初対面の人にいきなり年収や家族構成を聞くようなもの。「尋問」されている気分になり、入力の途中で画面を閉じて(離脱して)しまいます。

項目を1つ減らせば、率は上がる

旅行の申し込みでも、記入欄が真っ白で多いとげんなりしますよね。

✂️ 今日からできる改善

フォームの項目は、「お名前(苗字のみでも可)」と「メールアドレス」「相談内容」の3つだけに絞ってください。

「詳しいことは後で聞けばいい」と割り切ることで、問い合わせのハードルは劇的に下がります。まずは「接点を持つこと」を最優先にしましょう。

長い巻物のような入力フォームを見て溜息をつくユーザーと、短い3項目のフォームを見て笑顔で入力するユーザーの比較イラスト。

まとめ:まずは「自社のサイト」を客観視することから

今回は、ホームページから問い合わせが来ない3つの原因をお伝えしました。

  1. 集客の質: 社名検索ばかりで「デジタル名刺」になっていないか?
  2. スマホ対応: 親指が届く位置にボタンがあるか?
  3. フォーム: 不要な項目でお客様を尋問していないか?

耳の痛い指摘もあったかと思いますが、これらはすべて「お客様への配慮」が足りているかどうかの話です。

「デザイン」とは、単に見た目を綺麗にすることではなく、「お客様が迷わず目的地(問い合わせ)にたどり着けるように設計すること」です。

まずはご自身のスマホで、お客様になったつもりで自社のサイトを見てみてください。「あ、これ押しにくいな」「入力が面倒だな」と感じたその違和感こそが、改善の第一歩です。

小さな修正の積み重ねが、やがて大きな成果(問い合わせ)となって返ってきますよ。

あなたのサイトも「社名検索」ばかりになっていませんか? 「Googleサーチコンソールの見方がわからない」「自分のサイトのキーワードを知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。Webデザイナーの視点でアドバイスします。

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【音声解説】綺麗なサイトほど問い合わせが来ない理由